フランスワインの歴史
プロヴァンス(フランス南部)の歴史

 

古代ローマ交易の十字路「アルル」

古代ローマの円形闘技場

ゴッホ好きの日本人にとって、アルルと言うとゴッホの画を思い出す人が多いが、アルルは、ローマ時代のすばらしい建物がいろいろと残っているところとしても有名である。

古代のアルルは、地中海からローヌ川を20キロほどさかのぼった河港の町だった。 ガリアの内陸に通ずるローヌ川と地中海の水運がアルルで結ばれていた。
ローマ人は広大な領土の支配を確かなものにするため、街道の建設に力を尽くしたのだが、イタリアから南ガリアを通り、イベリア半島に達する東西に走るアウレリア街道と地中海からローヌ川沿いに北上する街道が十字に交差するアルルは、水陸交通の重要な要所でもあったわけである。

ローマの執政官マリウスは、こういうアルルの戦略的価値に目をつけ、地中海とアルルを直結する運河を開いた。それは、ローヌ川は流れが激しく、土砂の堆積が多く、船がしばしば浅瀬に乗り上げ難渋していたからである。この運河の開通で、アルルの機能は飛躍的に高まり発展した。
この運河に掛かっているのが、ゴッホが描いた「ラングロワのはね橋」である。

前49年にシーザーとボンベイウスが天下分け目の戦をやったとき、アルルはシーザーに味方したから、勝利したシーザーによって、アルルはプロヴァンス随一の港町として、大発展することになる。

この時期、造られたのが円形闘技場である。ローマの有名なコロセウムより120年も古く、円形闘技場としては最古の部類に入る。長径316メートル、短径107メートルの長円形で、観客席は約26,000。60の大きなアーチが三層に積み上げられていたが、後世に石材が略奪されたため、最上層は無くなってしまって、現在は、下の二層だけが残っている。

 

ゴッホの「ラングロワのはね橋」

 

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